京都・西本願寺のイチョウが色づき始めました
京都は紅葉のシーズンですね。ということで西本願寺の銀杏が色づき始めました。
副住職も月に2~3回ほど本願寺にてお西さんを知ろう!(境内案内や御堂でのお話、仏事お悩み相談など)の従事者として勤務していて感じることですが、1年を通してこの時期が一番境内が賑わう時期でもあります。
本願寺にはこの銀杏の木を求めてお越しになる方も多いです。
本願寺の銀杏は別名「逆さ銀杏」と呼ばれる銀杏でもあります。
我々が普段見る銀杏を引っこ抜いて逆さにしたような銀杏だという所からこの名前が来ているようです。
樹齢約400年の逆さ銀杏にはあるエピソードがあります。
江戸時代に京都の町が焼けてしまう大きな火事がありました。
その際にこの銀杏の木から水が噴き出してお堂を守ったっという伝説があります。
この話を聞きますと本当?と思いますが、水が噴き出たかどうかは分かりませんが、なぜこの様な話が出てきたかは理由があります。
というのも銀杏の木というのは大変水分量が多い木だそうです。つまり燃えにくい木ということですね。
この燃えにくい木をお堂の前に配置しているというのがポイントになります。
その耐火性を証明する木があるのが、私どもの大本のお寺である東京麻布の善福寺にあります銀杏の木です。
ここの銀杏は親鸞聖人が関東におられる際に立ち寄られ持っていた杖が根付いたものと伝えられます。樹齢700年以上の巨木の幹の下には黒く焦げた跡があります。これは東京大空襲の際の焼夷弾によって被害を受けたものです。
私どもの善福寺にも昔は銀杏の木がありましたが、伊勢湾台風の際に被害にあったため今ではありません。
この時期に多くの人を楽しませる銀杏の木を見にぜひ足を運んでみませんか?